“ぼんやり”していても脳は活動している

2022/10/15

 

一昔前、眠っている時は脳が休んでいると考えられていました。

ところが脳波の研究から、睡眠中にも脳が活発に活動する時期があることが分かってきました。

 

 

睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を約1時間半の周期で繰り返しています。

レム睡眠の時に夢を見たり、昼間の記憶を整理したりして、脳は活動を行なっているのです。

 

そして、最近の脳科学の研究で、脳は考えたり、作業したりしている時にだけ活動するのではなく、“ぼんやり”と一見休んでいると思われる時にも、実は活発に活動していることが分かってきました*。

 

考えたり、作業したりしている時に活動する脳の場所と“ぼんやり”している時に活動している場所は異なるのです。

この二つの場所は片方が働くともう一方が休むシーソーのような関係になっています。

 

“ぼんやり”しないでがんばってばかりいると、脳の活動がアンバランスになるのですよ。

 

*『学ぶ脳』虫明元著 等による。