パワハラ・ロックオンに注意する その3

VOL.10

今回は後半に、弊社で活躍するプロが相談対応や活動をする際に、考えていることや想いをUPしております。第3回目、ぜひご覧ください!

 

〈パワハラ被害者リスクをチェックする〉

 

自分に「あてはまる」ものに✓を付けてください。

□①職場のルールやマナーを守っている

□②自分の非に気づき反省や謝罪をすることができる

□③物事を客観的に捉えて答えを出すようにしている

□④相手に配慮して自分の意見や気持ちを伝えている

□⑤周囲に感謝の気持ちを伝えている

□⑥上司への報連相をこまめに行っている

□⑦困ったときは早めに周囲に相談している

□⑧上司が自分に対して何を期待しているか確認している

□⑨上司の期待と自分の行動が一致するように行動している

□⑩上司より何らかの優れた能力を有している

 

筆者が実施してきたアンケートやカウンセリングの結果から、

チェックが少ない人ほどパワハラを受けやすい傾向があります。

 

チェック項目のほとんどは、上司が部下に求めている態度や行動です。

パワハラをなくすには、自己認識力を高めること、

お互いが対等なパートナーとして尊重し合うことが大切です。

過去と他人は変えられません。

 

未来と自分を変えることにエネルギーを費やしましょう。

 

2022年4月から中小企業もパワハラ防止法が義務化されました。

これまでの「パワハラ対策アップデート」で紹介した内容が、

皆さまの人間関係や職場環境改善の一助になればうれしく思います。

 


 

ここからは、ウェルリンクで活躍するプロ(カウンセラー・コンサルタント・研修講師)が、日々のさまざまな対応を通して考えていることや想いをお届けします。

 

<その3 小川 裕子>

大学卒業後、司会業、その後の電話応対業務に就き、管理監督者として部下の相談に乗るうちに傾聴に注力するように。カウンセラーへ転身後は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会で支部のメンタルヘルス研修の講師や、多方面で活躍中。コミュニケーションやリラクセーション研修が得意。

 

 

 

 

日々、様々な相談を受けますが、『相手の存在を認めること』を大事に、そこに存在している人を受け止めようと意識しています。

オンラインでも、電話でも、向こうにいる人がどういう気持ちでいるのかな、と。正直、たまにイラっとすることもあります。変な言い方ですが、私はそれが正常だと思うんですよね。人間誰でも自分の価値観は必ずあるし、聖人君主じゃないですから。

 

人間関係でも全部そうだと思います。

「この人苦手だな」と思ったときは「どうして苦手なのか」っていうところまで考えて、「あぁそっか、自分はこういうところが多分キライなんだな」とか「これがイヤなんだ」ということを理解することにつなげていけばいいんです。相手は変えられないから。

「この人いいな」も、「何がいいんだろう」というところまで考えてみて、「こういうのが好きなんだ」と自分にプラスアルファしていけばいいのかなと。

 

人間だもの、嫌いなものもあるとは思うんです。でもその自分を許せるというか認めていくと、だんだんと相手のことも認めることができるようになっていくのではないでしょうか。忘れがちですけど、私も気を付けていきたいと思っています。

 

2022/6/27