ハラスメント対策、どんなことをしていますか?

Vol.13
それって〇〇ハラ?

 

2022年は壬寅(みずのえとら)の年。壬寅には、「成長」や「始まり」という意味があるそうです。何かを始めるのに遅すぎることはありませんね。私も日々、成長できるよう精進して参りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年1回目、何を書こうかなぁと思い、ひとまず昨年を振り返ってみました。この年になっても悩んだりもがいたりすることは尽きませんが、なんだかんだ周囲に助けてもらった1年だったように思います。(私の周りの人たち、ありがとう!!)

 

周囲の人に恵まれるのは努力なのか運なのか、それはさておき、相談で一番多いのは、やはり人間関係のお悩みです。そこで今回は、人間関係の中でも特に問題になりやすい、「ハラスメント」について、ちょっと感じたことを書いてみようと思います。

 

 

 

皆さんもご存じの通り、大企業では2020年6月から、中小企業では2022年4月から職場でのハラスメント対策が義務化されました。皆さんも試行錯誤しながら取り組んでいらっしゃることと思います。

 

そのおかげもあるのか、「会社からカードが配られました」とか、「廊下にポスターが貼られていました」と、従業員の声を耳にすることが増えてきました。周知が上手くいっているみたいで良かったなぁと感じる一方、少し気になることも。以前は、「ハラスメントかどうかわからないのですが」と言う方が多かったのに対して、最近は、「ハラスメントを受けました」と最初から断言する方が多いのです。ハラスメントという言葉が認知されてきたのは良かったけれど、言葉だけが一人歩きしていないか、ちょっと心配もしています。

 

さて、最近気になるご相談の一つに、「Web会議上での辱め」というものがありました。在宅勤務も当たり前になった昨今、会議も当然Web上で行われますが、その時の出来事です。

 

その日は在宅勤務だったAさん。自宅からWeb会議に参加しました。皆が揃うまでの間、Aさんと同様に早めにログインしていた上司から、「へ~、Aさん家ではそんな格好なんだね」「部屋も広そうだね」と言われました。

 

上司としては何の気なしの発言、いわゆるアイスブレイク的なものだったのでしょう。ただ、Aさんにしてみればプライベートをのぞかれた感覚で、しかも他の人にも注目されてしまって、「え…やめて…恥ずかしい」と思ったものの、その場では何も言えなかったそうです。この一件以来、Aさんは会議に参加するときは、極力ギリギリの時間にログインしたり、バーチャル背景を使ったりするようになりました。

 

いかがでしょうか。誰もがうっかりやらかしてしまいそうな話だと思いませんか。「ごめん」ですめば良いけれど、下手したらセクハラ、パワハラと言われてもおかしくありません。仕事と日常生活の境界線があいまいになりやすい在宅勤務という環境だからこそ、うっかりが起こりやすいのかもしれませんね。

 

最近は、こういった在宅勤務を含むリモートワーク全般に関するハラスメントを「リ・モ・ハ・ラ」と言うようです。(「○○ハラ」が増えすぎて、正直ついていくのが大変だぁ…)

リモハラ、慣れてきた今だからこそ、改めて気をつけていきたいですね。

 

ハラスメント対策、担当者の方々は本当にご苦労が多いことと思いますが、私たち社外の相談窓口には、担当者に対する感謝の言葉も届いているんですよ。

 

「社内の相談担当者が、親身になってくれました」

「問題解決につながって、相談して本当に良かったと思いました」

「困ったことがあればいつでも相談に乗ると言ってくれて、相談していいんだと思えました」

 

こんな風に思ってくれる人がいると思うと、普段の苦労も少しは報われそうですね。

引き続きより良い職場環境を目指して、今年もワンチームでトラ(虎)イしていきましょう!!

 

【最後までお読みいただき、ありがとうございました】

 

2022/01/26