~転職を考える人の話を聴いて感じたこと~
皆さんはどんな働き方をしたいですか?働く上で何を大切にしたいですか?
いきなり就活で聞かれるような質問をしてスミマセン。
ここ最近、コロナが少し落ち着いてきたからか、今まで様子見をしていた方々が活発に動き始めたようで、転職の相談が増えています。話を伺っていると、働く上での考え方や価値観、求めていることは本当に人それぞれだなぁと改めて実感させられます。
<柔軟な働き方を求めて転職を考えている方のお話>
「フルリモートで働きたいんです」と相談に来てくれた方がいました。「仕事自体はリモートで問題なくできるし、一人作業なので周囲とコミュニケーションを取る必要性もない、通勤がない分ゆっくりできて楽」と思っていたのに、コロナが落ち着いたため、全員出社することになったとのこと。リモートのメリットを味わってしまったが故、改めて出社という働き方には抵抗を感じるようでした。
<人間関係の悩みから転職を考えている方のお話>
カウンセリングでは一番多い相談内容ですね。この方は、感情的なタイプの上司の元、長年一緒にやってきたものの、限界を感じ転職を考えていると言います。会社から上司に何度か注意してくれるものの、改善されるのは一時的。「これ以上、会社としてもどうにもできないんだと思います」と半ば諦めの気持ちがありつつも、仕事自体は好きなようで、後ろ髪は引かれているようでした。
<価値観の相違を感じ転職を考えている方のお話>
入社した当時は会社の価値観、考え方に賛同していたけれど、最近は違和感を持ち始めたとのこと。「考え方が古いなと思ってしまった、ここに居たら自分が停滞してしまいそう」と話す言葉からは、自己成長を大事にしたいという思いが伝わってきました。本当にこの会社でできることはもうないのか考えているものの、答えは見つからないようでした。
1人目のように柔軟な働き方を重視する方は、コロナ禍を経て増えているように感じます。そんな声に応えたのでしょうか、ちょうど先月、ある企業が「選択型週休3日制度の導入」を筆頭に、働き方改革に取り組む姿勢を表明していました。企業にとって制度を変えるのは相当大変な作業ですが、従業員としては選択肢が増えるのはありがたいことですよね。
2人目の人間関係の問題については、よく悩まされる案件ではないでしょうか。既に会社が介入しているものの効果が出ていないようなので、何か別の対応を考えた方がよさそうな段階です。人事の腕の見せ所かもしれません。
3人目の方はどうでしょう。価値観の相違なので仕方ないと言えばそれまでですが、別の視点から見ると従業員個人の成長を促せるような土台を築いてあげられなかったとも考えられます。
10人いれば10人の考え方、価値観があるので、会社が皆の要望に応えるのはそもそも無理な話です。でも、働き方だったり人間関係だったり自己実現の機会だったり、会社がサポートできることはまだまだあるような気がするんです。縁あって入社してもらったわけですから、合わないなら即サヨナラ、なんて簡単に言いたくはありませんよね。これまで辞めていった人たちはどうだったのかなぁ、もっと何かできたんじゃないかなぁと、今更私が過去を振り返って後悔しても遅いのですが、皆さんはまだ間に合います。是非、目の前の人の声を聴いていただき、今日より明日が少しでも幸せに、生き生きと働いてもらえるような縁を紡いでいっていただけたらなぁと願っています。
【最後までお読みいただきありがとうございました】
2022/05/25